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チョコレートドーナツ Any Day Now [映画のはなし]

「チョコレートドーナツ」 (Any Day Now)
という映画のお話しを。

「家族って難しいけれど、本当に愛し合うもの同士が一緒に生活するのが、幸せなんだと思わされたわ」と薦められて、見に行った映画が
「チョコレートドーナツ」

彼女の感想通り
本当に愛し合うものが一緒に暮らすと、本来の意味の「家族」の姿が見えて
それと同時に
世の中の偏見、差別、無関心。
正義の名を借りて倫理を論理的に語る、心の無いエリートもどきが
「仮面家族」「体裁家族」を生み出している現実社会の構図があった


これは
1970年代のアメリカで、ゲイのカップルがダウン症の子供と家族のように過ごした実話をもとに作られた映画。
ミニシアター作品としては異例のヒット作。

色々な欲が渦巻く時代、、、、それは今も同じだけれど
特にまだまだ、差別が激しくて
人種差別、同性愛への偏見、そして障害者への無理解と差別があった。

そんな時代の中で彼らは体裁を捨て、職業を捨て、
血のつながりも何もない
ひとりのダウン症少年を養育した。
それはまさに「家族愛」あふれる生活。

愛する人たちを大切にして
弱き者を常に思いやり
相手のために自分が出来ることをする。
そうやって一緒に暮らしていくと
そこには
あたたかい「家族」の姿が見える。

家族とは
血のつながりだけで保たれるものではない。
それぞれが父、母、子の役割をこなす関係ではない。
子は親のアクセサリーではないし、逆に王子様、お姫様ではない。
親の地位は子の将来を支える柱ではない。
子の幸せは、社会倫理が作るものではない。
そして子の幸せは、親に壊されるものであってはならない。

愛に気がつくのは、簡単でもあり、また、とても難しい。
私は孫がいてもよいような年齢になってやっと
家族愛や人間愛を感じるアンテナが出来てきたように思う。


この映画でマルコというダウン症の少年を演じたのは
アイザックというダウン症の俳優。

以下は
アイザックの母親の話し。

[かわいい]「子育てでは、アイザックの口癖だった「I can’t(できない)」を彼のボキャブラリーから除くことを心がけていたました。「できるんだよ」ということを繰り返し教えていたんです。もしかしたら他の子供よりもより努力が必要かもしれません。でも、「いつかできるから」と教えることを常に意識していたんです。
大人でも子供でもダウン症を持つ方々に対して、ディサビリティ(障害、ハンディキャップ)ではなく、自分にどんなアビリティ(可能性、能力)があるのかを自分で認知するきっかけを与えるようなスポークスパーソンになってくれることをアイザックには期待しています。」[かわいい]


映画のラストでは
ハッピーエンディングのお話しが好きだったマルコ少年は
暖かい他人ふたりと一緒に三人家族で暮らす「ぼくのおうち」に戻ろうと
街を歩いた。。。。
道でマルコとすれ違った人は何人もいただろう。
彼が一見してダウン症とわかる障害者でなければ
誰かが彼に声をかけていたのだろうか?


障害者、お年寄り、小さな子が困っている様子を見ると
声を掛けずにいられない私の感覚は
息子が障害者だからなのだろうか?

皆、いつかは老いる。
病気や事故で不自由になるかもしれない
いや、
そんなことを想定しなくても
人間は、みな、にんげん。
お互い様で生き混ざり合うのが、本当は自然なんだろうな。。。。
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